命で笑え

先日「anim.-アニマート-」という漫画を読んだ。
この漫画はいわゆる震災物の漫画なのだが、震災を実体験として無い僕にも震災の怖さを感じることのできる漫画である。


そして、阪神・淡路大震災の発生から12年が経った。
実際に経験をしていない俺はTVの中や新聞記事でしかわからなかったし忘れかけていたところ、いつものようにバイトから帰るさなかbay-fmを聞いていたら、ガガガSPバージョンの「満月の夕」が流れていた。

この曲はソウル・フラワー・ユニオン中川敬ヒートウェイヴ山口洋が共作した阪神・淡路大震災をモチーフにした曲なのだが、今日のタイトルである「命で笑え」とはその中の一節である。


満月の夕
風が吹く港の方から
焼け跡を包むようにおどす風
悲しくて全てを笑う
乾く冬の夕

夕暮れが悲しみの街を包む
見渡すながめに言葉もなく
行くあてのない怒りだけが
胸をあつくする

声のない叫びは煙となり
風に吹かれ空へと舞い上がる
言葉にいったい何の意味がある
乾く冬の夕

ヤサホーヤ 唄がきこえる 眠らずに朝まで踊る
ヤサホーヤ たき火を囲む 吐く息の白さが踊る
解き放て 命で笑え 満月の夕

絶え間なくつき動かされて
誰もが時代に走らされた
すべてを失くした人はどこへ
行けばいいのだろう

それでも人はまた 汗を流し
何度でも出会いと別れを繰り返し
過ぎた日々の痛みを胸に
いつか見た夢を目指すだろう

ヤサホーヤ 唄がきこえる 眠らずに朝まで踊る
ヤサホーヤ たき火を囲む 吐く息の白さが踊る
解き放て 命で笑え 満月の夕

ヤサホーヤ 唄がきこえる 眠らずに朝まで踊る
ヤサホーヤ たき火を囲む 吐く息の白さが踊る
解き放て 命で笑え 満月の夕


あまりにも悲しい出来事があって、笑うことしかできなくても、全てを解き放ち命で笑えばそこからなんらかの活路が見出してくることもあるのではないか。

幸いにも(って言い方はあまりにも不謹慎すぎるかもしれないが)2週間後にはGNOSISのツアーで神戸に行く機会がある。
震災から12年経った今、どれだけの爪あとが残っているのかはわからないが少しでも震災に触れて今後こういった大きな災害が起こった時にでも、できる限り悲しむ人を減らしていければいいなと思う。