悲しい噂を聞いたよ 昨日

昨夜バイト前に池袋某所で晩ご飯を食べてる時に俺の席の後ろでなにやらパソコンを持ち込んで音楽のダウンロードがどうしたこうしたと女の子達に講釈をしていた男がいた。
別に聞く気は当然無いのだけど真後ろだしやたらと姦しいので嫌でも耳に入ってきちゃうのね。

ちょっと知識があれば誰でもわかるような事をその女の子達はワイワイキャーキャー黄色い声をあげ男を賞賛しやがる。
うるさいわ!この馬鹿どもが!こっちは一人で静かにめし食っとんじゃ!

なんてここまでは単純な妬みも含みつつなんだけど、そいつが言うには無料で高音質のダウンロードサイト?を使っているらしくそのうちこんな悲しい言葉が俺の耳に飛び込んできた。
その言葉はこれだ。
「こんな便利な物があるのにわざわざ沢山CDを買うなんて笑っちゃうよね」


……………………


いやね、別に人の価値観をとやかく言うつもりは毛頭無いし、俺だってよくCDのレンタルをするし、そもそも欲しいCDを集めていったらお金がいくらあっても足りないんだけど、CDって言うのはそんなに軽い物じゃないと思うんだよね。

CDって言うのは
演奏家や曲を作る人の思い。
それを録るエンジニアさんの思い。
ジャケット等のデザインをする人の思い。
CDそのものの物を作る人の思い。
それを受けてなんとか売ろうと一生懸命に頑張ってくれる裏方さん達の思い。
CDを楽しみにして買う人達の思い。

等々、沢山の思いがいっぱい詰まってひとつのCDという作品になってるんだと思う。

今自分達GNOSISの一番新しいCDは買いたいと思ってくれる方々に値段を決めてもらってる方式を取ってるけど、金額ではなくその欲しいと思ってくれる気持ちが本当にありがたい。
ステージに立つのだって同じだよね。
自分達の気持ちが一番だとしても、そこに出したいと思ってくれる人達や、何より見たいと思ってる方等々様々な方々のおかげで僕はステージに立つ事ができるんです。
たまに明らかに練習不足や適当にライブをやっているような奴らとでくわしたりなんかするとステージに立つ事を舐めるんじゃないって頭にくるよね。
本来はそんなに簡単な事じゃないはずなんです。
なんて事を常に自分に言い聞かせてこれからも精進していかなければいけません。